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2025-03-01

【コラム】家づくりの本音

私は、家づくりのお客さま窓口として、

間取り作成からお見積り、
現場打ち合わせに至るまで

お家が完成してお引渡しするまでを
全て担当させて頂いています。

そんな日々家づくりに奔走する中で
感じている本音。

今日はありのまま正直に語ってみようと
思います!

既にご存じかと思われますが、

数年前のウッドショックにはじまり、
物価高の現在、
家の価格は上がっていく一方です。

土地も家も値上がりが続く中で、
市内で庭付きの一軒家を建てる事は
予算的になかなか現実的ではないと
考えられる方も増えたのではないでしょうか?

そんな中、4月以降に始まる
「GX志向型住宅」の補助金は、
160万円という、とても魅力的な支給額
が設定されています。

いろいろな建築会社やハウスメーカーが、
「GX補助金が使えます!」
と、声高々にうたっているのを
一度は見聞きされた事があるかと
思いますが、

私はそんな時、
正直もやもやがとまりません。笑

GX志向型住宅とは、
環境に優しい住宅づくりを目指した
「グリーントランスフォーメーション(GX)」
の理念のもとに掲げられた省エネ性能の高い
次世代住宅のことです。

GX志向型補助金を利用するには、
ZEH水準以上の仕様であること。
(断熱等級6以上)
そして、
太陽光発電を載せることが必須条件です。

もちろん、この補助金は、

もともと、予算をかけてでも、
性能を重視したい!という方や、
太陽光発電もご希望されていらっしゃる
お客さまであればとても有難く、

そして、地球環境のために考えられた
素晴らしい補助金であることも
理解しています。

ですが、
この物価高です。笑

家づくりの予算は限られています。

それなのに、
ただ、補助金を使えたらと、
そちらばかりを重視して
家づくりを進められてしまうのは、

正直、
少し疑問に感じてしまうところがあります。

現在、木香の家の標準仕様は、

断熱等級5
一次エネルギー等級6
のZEH水準です。

ただでさえ、家の価格が高騰している中で、
GX補助金の条件を満たすためには、
更に家の性能をグレードアップし、
太陽光発電をつけなければなりません。

160万円をもらうために、
その倍以上の予算を家にかける事になり、

換気システム、太陽光発電、
蓄電池、、と、それに付随する設備にも
今後ずっと維持費やメンテナンス費がかかっていきます。

そして、借入金額が増えれば、
その分、金利も支払い年数だって増えます。

………………

もちろん、性能は大事です。
今はもう高性能は当たり前の時代です。

だけど、性能ばかりにとらわれて

家づくりの一番大切なことを
見失ってほしくありません。

家づくりのその先に待っているのは
「豊かな暮らし」
でなければいけない。そう思います。

性能だけに予算を費やし、

家も窓も部屋も小さくして、
自分の居場所も
お気に入りの場所もないような

そんな家にだけはしてほしくありません。

好きな家、好きな暮らしが
出来ている家であれば、

この先同じ住宅ローンを支払うのでも
気持ちが全然違ってくるのではないでしょうか?笑

性能と中身。
どちらか一方だけに
比重をもっていくのではなく、
どちらも同じだけ大切に。

限られた予算の中で、

どこに価値観を置き、
どこを優先したいのか、

上手にバランスをとりながら、
お客さま一人一人にとっての
一番最適な家づくりを、

私はこれからも一緒に
目指していけたらいいな、と思っています。

地球環境のために、

衣食住にわたり、
いいものを出来るだけ長く。

私は自分にできる範囲で、
環境に配慮した暮らしをしていきたいと
思っています。笑
















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